巡視船おおすみ の行き先

横浜港のPLH03おおすみ

巡視船おおすみの進水について

巡視船「おおすみ」進水 | 世界の艦船 (ships-net.co.jp)
2021年11月8日

平成30年度(2018年度)第2次補正計画の3500トン型(みやこ型)巡視船「おおすみ」(PL-202)が、
11月4日、三菱重工マリタイムシステムズ社玉野本社工場(元・三井E&S造船玉野工場)で進水した。

竣工は来年度(令和4年度)の予定。

配属先はまだ明らかにされていないが、横浜海上保安部所属の「つがる」型ヘリ巡「おおすみ」(PLH-03)の動向とともに気になるところだ。

海人社『世界の艦船』ホームページより

PL202おおすみ について

令和4年度 海上保安庁関係予算 概算要求概要より

今回、
『世界の艦船』で紹介されたPL202おおすみPL201みやこの2番船に当たります。
上掲のイメージ図の中の赤く塗った矢印が【おおすみ】のことを指しています。
便宜上、【新おおすみ】と呼ぶことにします。

1番船【みやこ】は既に沖縄県:中城海上保安部に配属されています。また3番船の建造が令和3年度現在 進められているようです。
さらに4番~6番船が令和4年度から起工します。

しばらくは大型船の建造ラッシュが続きそうですね。

PLH03おおすみ について

PLH03おおすみは1979年に鹿児島海上保安部に配属され、その後2019年に横浜海上保安部に転属となりました。

注目したいのは、
この転属の際にも船名は変わらないままだったことです。


通常、海上保安庁の船艇は配属地域の地名に由来して命名されます。したがって船が他の管区に配属替えになると、新たな船名に変更されるのが一般的でした。

しかし、
この【おおすみ】の船名変更はなかったため、いずれ鹿児島に復帰するのでは?と私は考えていました。なお、【おおすみ】の名前の由来は大隅半島です。

便宜上、こちらを【旧おおすみ】と呼ぶことにします。

新旧おおすみの比較

改めて2隻を比較してみましょう。

旧:PLH03おおすみ
ヘリコプター1機搭載型
105.4m
つがる型2番船
鹿児島→横浜に配備中
(2021年現在)

新:PL202おおすみ
大型巡視船(ヘリコプター非搭載)
120m
みやこ型2番船
鹿児島へ配備?
(2022年度)

まず、
新おおすみはヘリコプター搭載型ではありません。
ヘリが離発着できる甲板はありますが、ヘリを整備するための格納庫を備えていないのです。しかし、船体の長さは約15mほど新おおすみの方が上回っています。

一方で、
旧おおすみの船齢は1979年竣工から既に40年以上を経過しています。途中、2012年に延命・機能向上のための改修工事が施されてるので、まだしばらくは活躍してくれることでしょう。

新旧おおすみの配備先は?

まず、
新おおすみは鹿児島への配備の可能性が高いです。何と言っても船名が大隅半島に由来しますので。とは言え、鹿児島海上保安部にとって純増の形になるのかはわかりません。

もしかしたら同保安部に所属するPLH31しきしまあるいはPLH42しゅんこうと入れ替える形で配備になるのかもしれません。

一方、
旧おおすみの今後はなかなか予測しづらいです。
少なくとも新おおすみの就役にともなって船名変更はされるでしょう。その上で、横浜海上保安部に所属し続けるか、他の場所へ転属になるかの2つの可能性が考えられます。

私としてはPLH21みずほPLH41みずほのような関係になるのではと予想しています。

すなわち後継船に名前を譲り、自身はPLH21ふそうに船名変更して舞鶴海上保安部へ転出する…という形です。


この例から言えば旧おおすみもどこかへ転出するように思われます。

問題はその後にどんな船が横浜にやって来るのか?という点です。
先に挙げた【しきしま】が戻って来るのか、【しゅんこう】など新型船がお目見えするのか…?

まとめ

以上のように巡視船1隻が配備されるだけでも、考えることは多いです。野球やサッカーの布陣を予想するのと似ていますね。

全体のバランスを考えつつ、
個々のポジションが最も効率化するためにはどんな配置がベストなのか…?
(。-`ω-)

みなさんも海上保安庁長官の気分になって考えてみてください。
【おおすみ】の配備先が決まったらまた記事にしたいと思ってます!

コメント

  1. 「おおすみ」船名変更されます

    「しゅんこう」型が横浜に配備されることはないでしょう

  2. 鹿児島です。

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