2022年9月16日(金曜日)
19:56~20:54放送
日本テレビ「沸騰ワード10」
「“海猿”たちの過酷な訓練とは?
海上保安庁 機動救難士の訓練にTV初密着!」
機動救難士の訓練が放送されました!
昨年の海保大での潜水士研修課程に続いて、今回は横浜海上防災基地における機動救難士の新人研修の様子が放映されました。
情報を入手したのが放映直前だったこともあって、このサイトでお知らせできませんでした…。
が、
公式HPの方でオンエアがまとめられていますし、無料配信もされています。
見逃した方も、
ぜひチェックしてみてください!
伝説の特殊救難隊長!
今回うれしかったのは、
海上保安庁側の案内役:寺門専門官が、「前回、潜水士研修の反響が大変大きかった」と語られたことです。
そのおかげで引き続きの取材・放映につながったようです。
カズレーザーさんによる自衛隊シリーズに続いて、ものまね芸人:沙羅さんによる海保シリーズも続いてくれることを期待します!
ところで。
さっきの案内役の寺門専門官さん。
ん?
てらかど…
(。´・ω・)?
あれ…もしかして…、
特殊救難隊の寺門嘉之 元隊長!?
あわてて胸元の名札を確認すると、
「寺門 ●之」と読めます。
しかも、その後。
降下訓練中に木に引っかかった訓練生を屋上から見て、
「我々が下りるシチュエーションは、
こっちも動いているし向こうも動いている」
「これがマストだったら、
ケガして救助者が要救助者だよ」
「そういう意識が足りない!」
…と熱い指導をしていました。
これはもう、
寺門(元)隊長に間違いありません!
ご存知ない方に簡単に説明すると、
過去にNHKの番組の
『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演された方です。
ご本人の自己紹介から察するに、
今は海上保安庁本庁の警備救難部救難課で勤務されているようですね
番組の中では、
寺門専門官が現役の特殊救難隊(訓練教官)の方々を紹介していました。
さらに番組内での説明として、
特殊救難隊は最精鋭集団であることが誇らしく語られます。
しかし、
その現役の隊員さんたちは内心、
「いや、
今そこにいるその人の方が、
もっとスゲー人だよ!!」
(;゚Д゚)
…と思っていたんじゃないでしょうか(笑)
少年マンガの世界
さて、
今回取り上げられていた二人の訓練生、
大久保さんと安発さんについて。
大久保さんは前回の潜水士研修で教官を務めておられました。
元カナヅチの工藤研修生を叱責されていた方ですね。
「潜水士にならないやつに、
指導する気はない!」
…と一喝されていました。
前回は教官の立場でしたが、
今回は逆に指導を受ける側です。
この点について、
バナナマンの設楽さんが「週刊少年ジャンプとかのマンガみたい」と表現されてました。
まさに少年マンガでたとえると、
『聖闘士星矢』における青銅聖闘士が白銀聖闘士に挑むみたいな感じですね。
もちろん、
特殊救難隊は黄金聖闘士!
\(^o^)/
…まぁそれはともかく。
番組内で抜群の成績だった安発さん。
各種検定をクリアする際も、どこか余裕を残した表情なのが印象的でした。
また、
ご本人は次のようにおっしゃっていました。
「すべてコツでできている」
「コツさえ理解すれば
タイムは縮められる」
私が思うに、
そのコツを理解するのが、
まず難しいと思います!
( ;∀;)
そして、
そのコツを理解できても、
実行できないのが普通だと思います!
私は番組を観ながら、
安発さんは天才肌だな~、
将来は特救隊入りまちがいなし!
なんだろな~。
…と思いながらこの番組を観ていました。
ところが。
がんばれ、新人機動救難士!
ところが、
『沸騰ワード10』を観た後に【仙台航空基地】の機動救難士についての、別の番組情報が飛び込んできました。
↑こちらをご覧いただくとわかるのですが、あの安発さんが紹介されています!
放送内容の時期としては、
『沸騰ワード10』での2週間の訓練を終えた後のようです。
さらに最近の2022年9月14日にその後の様子も公開されています↓
どちらの動画でも、
安発さんが眉間にしわを寄せた苦しそうな表情を見せています。
【横浜海上防災基地】ではどこか飄々とした印象のあった彼が、実地訓練ではとても苦労されている様子が意外でした。
そして、
私は勝手に天才肌とか思っていましたが、
普段から努力を重ねていることもわかりました。
また、
安発さんとともに防災基地での訓練に参加していた宮島さん。
この宮島さんは海保大:潜水研修における大久保さんと教官仲間でもあります。
トップの成績をおさめる安発さん。
潜水士の教官を務めた宮島さん。
この二人ですら苦労し、
失敗の連続となる機動救難士の過酷さ。
ましてや、
その上位の特殊救難隊に求められる厳しさは、いかばかりかと考えさせられます。
私は今までテレビ番組や雑誌で、
特殊救難隊・機動救難士・潜水士を紹介するものを多く目にしてきました。
しかし、
それらを個別に取り上げたものばかりだったので、それぞれの立場とくらべてどうすごいのか?
または、
どれだけ過酷さが増すのか?が見えていませんでした。
今回の『沸騰ワード10』をきっかけに、
海上保安庁における救難業務の奥深さを垣間見た気がします。
とりあえず、
新人機動救難士のその後については、
後日放送があるようです。
彼らの頑張りを心から応援し、
見守っていきたいと思います!
【補足】
正式な特殊救難隊員・機動救難士の証として貸与されるオレンジ色の制服。
この二つは見た目が似ていますが、
黒色の部分で見分けることができます。
特殊救難隊は胸から肩にかけて、
コウモリ(カモメ?)が翼を広げたような黒いデザインがあります。
機動救難士は両脇の所が黒くなっています。